三十代の潜水生活

適当に書きます

2021.7.5〜9

水曜にピロウズの"Smile" "thank you, my twilight"再現ライブを観る。チケットを取り損ねていたので追加公演に滑り込みで間に合い良かった。横アリ以来のライブだったが冒頭のMCでもそれに触れてくれて嬉しい。始まってしばらくして客からちらほら歓声が上がり始め、あれ?と思っているとさわおもMCで毎晩飲み歩いてるけど元気だぜと宣ったり控えめながらも客の声援を煽ったりし始め、コロナ禍で参加した他ライブの状況を思い出して正直引いてしまった。ただ、アンコールで彼が"身体も大事だけどあくまでも容れ物だから心が壊されたら駄目だし俺は自分の思ってる事しか歌わない"みたいな事を言った後にそういうスタンスを貫く事の孤独を歌う"そんな風にすごしたい"を演ったところでこの人は自分のやりたい事と音楽とそれを好きでいる人にとにかく誠実であり続けている人なんだな…と何か腑に落ちた気持ちになる。ライブに対する行政のガイドラインを遵守する事が当然で、それでも感染のリスクはあるので各々気を付けて参加するというスタイルが一般的になって1年以上経過したライブに対して、それならこれまでの本来的なライブとは何だったのかという気持ちも生じた事もあり、こういう言い方が正しいのか分からないが何か新しいものを得る感覚はあった。ライブ自体もバンドの調子がかなり良く、オルタナ色が強すぎて捻れすぎた印象のあった(自分もあまり聴いていなかった)"Smile"とポップに振り切れた"thank you〜"の曲群が1つのライブ内で対比される事で両者の魅力に気付かされる部分があり本当に良かった("thank you〜"のアナログも買ってしまった)。

木曜は退勤後に"アメリカン・ユートピア"を観に行く。用事がなければ一生降りないだろう駅で降り、バスでショッピングモールに向かうが天気が悪いのと疲労でまあまあ消耗する。映画自体は演奏と曲はもちろんデヴィッド・バーンの奇矯さが抑えられたスタイリッシュなパフォーマンスもかなり良かったが、トーキングヘッズのぎこちなさや不自然さに惹かれる部分がある者としては洗練されまくっていてのめり込めない部分があった(あと疲れて途中でウトウトしてしまった)。ジャネール・モネイのカバーとエンドロールはスパイクリーらしさがあって凄く良かったが…帰りは歩いて駅まで戻ったのでさらに疲れ切る。

金曜は出張。上司と軽く飲酒する。コミュニケーションが上手くないのに飲み会の場が割と好きなのは皆が酒で曖昧になるから自分も思ってる事を話しやすくなるというのがあるんだと思う(根が俗物なので職場の悪口や愚痴もそれなりに聞いてしまう)。帰って酔いを覚ましてゾゾマリンへ千葉ロッテvs日本ハム戦を観に行く。酒で目が痛いのと暑さで消耗していたが席は思ったより良い位置。電光掲示板が壊れていた。試合はロッテ佐々木の球速にビビっているうちに日ハム伊藤の一切ヒットを許さないピッチングに圧倒され始め、当たり前だけど速度だけじゃなくコントロールや戦略も重要なんだね…と思う。試合自体は7回まで何も展開がなくややチンチンという気持ちになる(ロッテの負けが濃厚になってからの周囲の冷め方がリアルで面白かった)。テレビだと向き合う気力を持てないのに対して球場だと現地で集中して観戦できるのでそういう意味でもまた行きたいと思った。

ラブライブ!サンシャイン!!一期を観終わる。最後までトンチキなノリにシリアス回が包摂されてるのが面白かった。

横道誠 "みんな水の中-「発達障害自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか"を読む。文学研究者であり発達障害の当事者である筆者が論文を中心に自作の詩、写真等まで交えて構成した本。語られるエピソードはエグい部分もあるが、前述の創作も交える事で一人の人間の総体としてそういったものに触れられる不思議な感覚の書籍だと思った。文中にもあるが発達障害は人によってグラデーションがあるからこういう風に様々な当事者の話を知見として積み上げていくのが重要なんだねと思った。

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三郷
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ゾゾマリン