三十代の潜水生活

適当に書きます

2021.7.10〜11

土曜は病院に行く。3月頃にやや増やしてもらった薬を減らしてもらう(もはや服用している事自体意味があるのかという感じだが…)。その後帰省。平熱だが終始目眩がありコロナか?と不安に思うが薬を減らした反動だったっぽい。実家では父親の検査結果が思わしくないという報告を受ける。

日曜は富士吉田に出かける。nuito "Unutella"、DAVE鴫原/寺田克也 "デトロイトNGサーカス"、"642イラスト練習帳: TINY THINGS TO DRAW"を買う。富士吉田は田舎だが古い街並みと洗練された店が並立していて心地よい。

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富士吉田
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廃墟

2021.7.5〜9

水曜にピロウズの"Smile" "thank you, my twilight"再現ライブを観る。チケットを取り損ねていたので追加公演に滑り込みで間に合い良かった。横アリ以来のライブだったが冒頭のMCでもそれに触れてくれて嬉しい。始まってしばらくして客からちらほら歓声が上がり始め、あれ?と思っているとさわおもMCで毎晩飲み歩いてるけど元気だぜと宣ったり控えめながらも客の声援を煽ったりし始め、コロナ禍で参加した他ライブの状況を思い出して正直引いてしまった。ただ、アンコールで彼が"身体も大事だけどあくまでも容れ物だから心が壊されたら駄目だし俺は自分の思ってる事しか歌わない"みたいな事を言った後にそういうスタンスを貫く事の孤独を歌う"そんな風にすごしたい"を演ったところでこの人は自分のやりたい事と音楽とそれを好きでいる人にとにかく誠実であり続けている人なんだな…と何か腑に落ちた気持ちになる。ライブに対する行政のガイドラインを遵守する事が当然で、それでも感染のリスクはあるので各々気を付けて参加するというスタイルが一般的になって1年以上経過したライブに対して、それならこれまでの本来的なライブとは何だったのかという気持ちも生じた事もあり、こういう言い方が正しいのか分からないが何か新しいものを得る感覚はあった。ライブ自体もバンドの調子がかなり良く、オルタナ色が強すぎて捻れすぎた印象のあった(自分もあまり聴いていなかった)"Smile"とポップに振り切れた"thank you〜"の曲群が1つのライブ内で対比される事で両者の魅力に気付かされる部分があり本当に良かった("thank you〜"のアナログも買ってしまった)。

木曜は退勤後に"アメリカン・ユートピア"を観に行く。用事がなければ一生降りないだろう駅で降り、バスでショッピングモールに向かうが天気が悪いのと疲労でまあまあ消耗する。映画自体は演奏と曲はもちろんデヴィッド・バーンの奇矯さが抑えられたスタイリッシュなパフォーマンスもかなり良かったが、トーキングヘッズのぎこちなさや不自然さに惹かれる部分がある者としては洗練されまくっていてのめり込めない部分があった(あと疲れて途中でウトウトしてしまった)。ジャネール・モネイのカバーとエンドロールはスパイクリーらしさがあって凄く良かったが…帰りは歩いて駅まで戻ったのでさらに疲れ切る。

金曜は出張。上司と軽く飲酒する。コミュニケーションが上手くないのに飲み会の場が割と好きなのは皆が酒で曖昧になるから自分も思ってる事を話しやすくなるというのがあるんだと思う(根が俗物なので職場の悪口や愚痴もそれなりに聞いてしまう)。帰って酔いを覚ましてゾゾマリンへ千葉ロッテvs日本ハム戦を観に行く。酒で目が痛いのと暑さで消耗していたが席は思ったより良い位置。電光掲示板が壊れていた。試合はロッテ佐々木の球速にビビっているうちに日ハム伊藤の一切ヒットを許さないピッチングに圧倒され始め、当たり前だけど速度だけじゃなくコントロールや戦略も重要なんだね…と思う。試合自体は7回まで何も展開がなくややチンチンという気持ちになる(ロッテの負けが濃厚になってからの周囲の冷め方がリアルで面白かった)。テレビだと向き合う気力を持てないのに対して球場だと現地で集中して観戦できるのでそういう意味でもまた行きたいと思った。

ラブライブ!サンシャイン!!一期を観終わる。最後までトンチキなノリにシリアス回が包摂されてるのが面白かった。

横道誠 "みんな水の中-「発達障害自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか"を読む。文学研究者であり発達障害の当事者である筆者が論文を中心に自作の詩、写真等まで交えて構成した本。語られるエピソードはエグい部分もあるが、前述の創作も交える事で一人の人間の総体としてそういったものに触れられる不思議な感覚の書籍だと思った。文中にもあるが発達障害は人によってグラデーションがあるからこういう風に様々な当事者の話を知見として積み上げていくのが重要なんだねと思った。

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三郷
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ゾゾマリン

2021.7.3〜4

土曜はコンディションが悪い。天気が安定しなかったがぼんやりしているのも…と思い何となく江戸川へ行くがランナーが多くて何となく嫌になり早めに帰る。PS5を買う強い理由が特に思い当たらない事に気付き、ブルーレイが再生できるならゲームパス充実してるしXboxでもいいかな…と思い始める。

日曜は雨だったのでいつもの外出して休日を充実させなければという義務感に苛まれる事もなく過ごすが途中で雨が上がったので焦り始める。ナナシスのライブに対する様々な感情を見て理屈抜きで何かに熱中する事への羨ましさを感じる。近所のベトナム人の騒音と持病の自意識で気が狂いそうになり絵を描いて落ち着かせようとするが上手くいかず失調したまま寝る。

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2021.6.28〜7.2

日曜夜に全く寝付けずひどい状態で月曜を過ごす。読み込んでいたつもりの書類も上司と会話して初めて理解する事があり認識の共有は大事だねと思う。久しぶりに急に振られた業務で自分の無能さを目の当たりにする。雨の電車通勤は憂鬱になる。7月はツイート数を減らそうと思うが初日から失敗する。また持病のコンテンツへの向き合い方や熱の入れ方について悩み始める。

トーマス・メレ "背後の世界"を読む。作家・劇作家であり双極性障害を患う著者の私小説的な内容。夥しい引用と躁転時のイメージの奔流の緻密な描写が凄まじく、加えて実生活の破綻やそれを現在の視点から眺めた心境も生々しく描かれているのでガンガン読めつつもやや気が滅入ったりする。でも作品を生み出せるのが薬で感情を抑制させているフラットな状態の時というのは希望を感じる。作中救いとして何度も出てくるナインインチネイルズを聴きたくなった。

2021.6.26〜27

土曜はPS5を探して錦糸町秋葉原のヨドバシを巡るが見つからず。中原中也 "中原中也詩集"、宮内悠介 "ヨハネスブルグの天使たち"、山本さほ "この町ではひとり"、鈴木志保 "パレードはどこへ行くの?"、リアド・サトゥフ "未来のアラブ人"、ママスタジヲ "アンダーグラウンド" "スピード"等を買う。何か怠いので帰る。諸々にアクティブな姿勢を心がけがちだったので反動で疲れを感じる。飲酒。

日曜は怠い状態のまま起床し、漫然と過ごして終わる。競馬をやる。

山本さほ "この町ではひとり"を読む。冷たさが際立つバイト先の人間関係の描写を目の当たりにし、自分の現状と比較して冷や水を浴びせられたような気持ちになる。思ったよりも読後感は悪くなかった。

"銀河ヒッチハイク・ガイド"を観る。面白〜…観たいと思いつつDVDを借りて返す行為を何度も繰り返しておりようやく再生したが思っていたよりもオフビートでなく終始馬鹿馬鹿しさに貫かれており笑った。悪い意味でのチープさや寒々しさがなく上手い具合にセンスが作用しているのも良かった。監督はblurのMVも手がけたりしているようで笑顔になる。

"レディ・バード"を観る。"フランシス・ハ"の主演女優による監督作という事で何となく自立していく1人の女性を扱った映画かなと思うも、実質はそうなのだが10代で背伸びをしたい盛りの主人公の格好をつけきれないダサさと痛々しさが響く。こういう10代を描いた作品を観ると過ごせなかった青春への感傷より先に人間はこうやって人間関係や学校教育から重要な事を学んでいくのか…というシステム面に想いを馳せるようになってしまった。

megyushi…

サイケ志向のシューゲイザーという印象が強かったが堂に入ったようにすら思える60年代趣味が展開されたギターロックでめちゃくちゃ良かった

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秋葉原

2021.6.21〜25

AmazonプライムデーでFire HD 8を買う。元々絵を描く時に資料を見るためのモニターがもう一つ欲しいと思っていたのでそれ用で。あまりガジェットを買った経験が無いので割と楽しい。ピロウズの再現ライブのチケットが取れておらず、先日作ったクレカで抽選に申し込む。大量の電気代督促ハガキを消化して達成感を得る。特に忙しくないのに疲れ切る日が多く、虚しさを感じるとともに要因としてやっぱり人間関係の中に置かれる事や自分の一般常識との乖離に対して必要以上に神経をすり減らしてしまうのもあるんじゃないかと思う。ラブライブサンシャイン11話に良いね〜と思うと同時に本心を隠すキャラクターに自己投影してる部分もあるのではと感じ気持ち悪くなる。初めて体重が60キロを越える。近所の本屋でセールになっていた "丸山眞男 没後10年、民主主義の〈神話〉を超えて"を買う。近所のベトナム人が警察を呼ばれており引っ越したい度合いが高まるがまだ諸々の準備の怠さには負けている状態。

加藤典洋 "耳をふさいで、音楽を聴く" を読む。奥田民生からスガシカオじゃがたらフィッシュマンズ等日本のポップミュージックを論じた本で、フィッシュマンズの記述を読みたくて手に取る。文芸評論家としての観点によるため音楽的な知識や分脈はほぼ介さず聴いた曲の感触と歌詞、書籍やネットからの情報等からの分析が主。こういう類の本は大抵ミュージシャンの物語性に寄りかかりすぎたり定義が曖昧なワードを駆使した独りよがりな文章になってそうという先入観があり、確かに"歌謡曲感"に対する嫌悪の記述などうーんと思う表現はあったが、全体としては語る言葉と音楽性の乖離は無く逆に腑に落ちながら読み進められる部分が多かった。J-POP的ないわゆる売れ線曲と趣味寄りの脱力気味な曲を書き分けていた初期奥田民生が歳を経るにつれて楽曲の構造自体が日本の典型的なポップミュージックから外れていき両者の区別がなくなっていった事や、フィッシュマンズについて後期〜最期の変化についてドラッグを起点にしていると仮定しても佐藤伸治が"何もしない事を意思として歌う"というそもそも困難な方針を突き詰めていった事を含めた周辺のあらゆる要素を加味したものだったのではないかという記述、じゃがたら江戸アケミの持つ社会的アジテーション〜フォーク嗜好に一つ下世代のメンバーの志向するファンク等の音楽性が融合して特異なものになり得ていたという部分(この辺は引用されているじゃがたらの書籍を読んだ方が良いかもしれないと思う)等が面白かった。

2021.6.19〜20

土曜は病院。平井の古本屋で杉浦茂 "猿飛佐助"、笹井宏之 "えーえんとくちから"を買う。夜は同僚と電話。飲酒して寝る。

日曜は昼寝したりして漫然と過ごす。クレカを作る。近所の老夫婦がやっている古本屋でハートフルなコミュニケーションを取りながら大昔の書籍を買う。