三十代の潜水生活

適当に書きます

2021.6.14〜18

月曜は休んだので部屋を掃除する。久しぶりにフルメタルジャケットを観て映画鑑賞への気力が戻る。火曜は出勤するが一瞬の体調不良での休み明けに顔を出すのは緊張感と羞恥心が伴った。ツイの方とサーモンランをやり大変楽しかった。ラブライブサンシャインを観進め、シリアスな3年生組の10話から11話のスムーズにトンチキ時空へ移行する様にビビる。でも"未熟DREAMER"はいい曲だね…

雄大 "やわらかな言葉と体のレッスン"を読む。言葉や概念は世界を捉えるためのものであり理解にも限界がある事、言葉だけでなく話す時の身振りや表情を含めた総体からコミュニケーションを捉える事、社会によって構築されたルールで物事を考えたり目標を定めるのではなく自分の根底の気持ちを確認する事等が印象深い。コミュニケーションを身体的に捉える部分は高石宏輔の"あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知"に繋がる部分もあると思った。文体が平易なので諸々見過ごしてしまっていそうな気もするため再読したいがこういう事を言ってる時は大体読まないと思う。

円谷才一 "思考のレッスン"を読む。思考の際に自分のホームグラウンドとなるような事柄を持ち、対象にぶつける事で論文を作るという話が一番印象に残った。

2021.6.12〜13

土曜は新八柱の古本屋へ行きイヴ・クラインの展示会のポスターとスティーヴン・デイリー/ナサニエル・ワイス "オルタ・カルチャー"を買う。よく寝たので気分が良いが帰宅後にまた眠くなる。ビールをよく飲むようになった。近所の川を散歩してバイブスを上げる。抽選以外でPS5を買うための方法を教えてもらう。飲酒して遅くに寝る。

日曜はコンディションが悪い。近場のブックオフを適当に回り、PANICSMILE "GRASSHOPPERS SUN"、the pillows "Please Mr. Lostman"(初回盤)、小林建樹 "SHADOW"、島尾敏雄 "死の棘"、円谷才一 "思考のレッスン"を買う。寝る前に何となく熱っぽさを感じ検温したら37度でビビり散らかしてしまい発汗しながら寝る。

f:id:alerok:20210627132520j:image

f:id:alerok:20210627132115j:image

2021.6.7〜11

加齢のせいなのか6時間以下の睡眠で日中のコンディションが悪くなる体質になった。近所のベトナム人が何かを燃やしたせいでアパートの火災報知器が作動して終わったり退勤の時に線路へ侵入した老人のせいで埼玉の電車が終わったりした。

山田風太郎 "人間臨終図巻" 中・下を読む。上巻だけ図書館に置いておらず、本当は若くしての熾烈な死に様を拝みたかったという下世話な欲もあったが、病気に蝕まれて以前の溌剌とした姿を失っていく描写の方がエゲツなく感じるようになった。人物像について筆者特有の見方が挟まれるのもアクセントになっていて良い。

別冊ele-king "永遠のフィッシュマンズ"を読む。30周年記念本という特性上そうなるのだろうとは思うが当時のバンドの神々しさや世田谷三部作に強くフォーカスしておりややついていけない部分があった(誤植もやたら多い)。ただZAKのインタビューや当時のフィッシュマンズがヒップホップに影響を受けていた話とかは印象深かった。当時の思い出に真摯に向き合う朝倉加葉子の寄稿とフラットな温度を保つcero高木の寄稿が良かった。

角居勝彦 "競馬感性の法則"を読む。ウオッカらを輩出した調教師による本で、調教にあたっての馬の心情への配慮(自信を持たせる・向き不向きを自覚させる等)のような馬を育てる側の視点が新鮮で良い。競馬では経済動物という側面に対して未だに思うものがあるのでその辺を掘り下げたいと思った。

小野耕世 "アメリカン・コミックス大全"を読む。1900年代初頭の源流となる作品から新聞連載、スタン・リーとマーベル/DC、スピーゲルマンからエイドリアン・トミネといったオルタナ寄り作品やグラフィックノベルまでを貴重なインタビュー等を絡めて俯瞰していく本。後書きにあるようにアメリカンコミックスの全てを網羅している訳ではないが大きな流れは確認できるし、出版時期の都合上9.11に伴い生じたスーパーヒーローの限界などの記述が生々しく感じられ印象深かった。"キャルヴィンとホッブス" "善かれ悪しかれ"が気になる。ハービー・ピーカーのインタビューがあったのが嬉しい。

山形浩生 "新教養主義宣言"を読む。プロローグの"いろんな生活上・仕事上・あるいは単純な興味上でみんなが関心を持っている話題がブチブチとした形であちこちに散らばっている。それをうじゃうじゃとつなげていくこと。(中略)いま仕事でいっしょうけんめい計算しようとしている製薬業界の割引率を考えることと、人の失恋の悩みとに実は関係があるんだということを、ぼくは示してみせよう。〜植民地主義と鉄道の歴史と、さらには銀行の不良債権問題が、フレンチのコーヒーがまずいことと密接に結びついていることを示そう。"に胸を強く踊らされる。書籍としては著者の寄稿をまとめたものという性質ゆえアクロバティックな跳躍や異質なもの同士を繋ぎ合わせるグルーヴははっきり示されていないが、傲慢な口調の裏に熱を感じたのと20年以上前の本だがそこまで古びた印象が無いのが良かった。読みやすい本はすぐ忘れてしまうので再読したい。

LITTLE THUNDER "SISTERHOOD LITTLE THUNDER ART BOOK"を読む。アイデアの海外マンガ特集号で取り上げられていたのをきっかけに買ったけど良かった…繊細かつ生々しかったかと思えばコミカルだったりと振り幅が広い絵柄に惹かれた。短編漫画の情緒も豊かで、とにかく"絵を描いている人"という印象を受ける。

騒々しくて通勤時に聴くと元気が出る

2021.6.5〜6

土曜は歌姫庭園で大田区産業プラザへ。平常時よりサークル数は少ないとはいえ前回よりも人が増えており(自分を含めて)警戒心が以前より薄れているのを何となく感じすぐに帰る。帰宅後即シャワーを浴びぼんやりしたり天気良かったし蒲田を散歩すれば良かったな等と後悔する。

日曜はコミティア。歌姫と同じように人流の増加を感じやや不安になるが結構居座ってしまう。初めて買うサークルで話しかけられた時にもっと雑談を広げれば良かったなと延々後悔する。帰宅後は飲酒するが眠くなりグダグダになる。本当に酒との接し方が下手になった…土日を通して思ったが即売会で事前チェックしてないものも含めて物色しその場で買う行為は楽しい(大学の頃に経験できなかったのを追体験してるのも含まれてると思うのでなおさら思う)。

めちゃくちゃ良い…大学の頃夢中で聴いており数年離れていたが未だに曲がとにかく良いのに加えてサイケデリアの構築が緻密になっており予想外という感じだった

f:id:alerok:20210619204544j:image

天気の良い蒲田

2021.5.31〜6.4

リングフィットアドベンチャーを始めるが2日で止まる。お見合いサイトやマッチングアプリの話をし、無意識下でストレスが生じたからか翌日数年ぶりに寝坊して落ち込む。7月の千葉ロッテ日本ハム戦のチケットを取ったので楽しみ。

3日、東京ガーデンシアターへ斉藤朱夏のライブを観に行く。寸前までソロ諸作にかなりハマっていた上での初参加でありバンド編成なうえ斉藤朱夏さんのパフォーマンスは終始エネルギッシュで良かったし何も不満はなかったが何故か事前に思っていたよりも個人的な引っかかりが少なかったのに勝手にショックを受ける。ライブを観る際はそのライブにハマりきれるだろうか、良い体験になるだろうかというのをいつも強迫観念的に考えてしまう性格で、今回はコロナ状況下という特殊さである程度フラットに観られると思ったが逆にストレスとして作用したのがある気がするし、そもそも声優の単独ライブ自体が初めてなので空気感に馴染めなかったのもあるかもしれない。結局自分も初めてライブに行って期待を超える素晴らしい体験をしたいという願望の型にはまりすぎていたのかもしれないし、ファンからすれば充実作を引っ提げた大会場での久々のライブという事で違った感慨があっただろうしという感じで何か自己嫌悪に陥りながら帰宅する。

4日、豊洲PITへTHE GROOVERSThe birthdayのツーマン。会場は換気と客間の距離がちゃんと取られていて好印象を受ける。先行のグルーヴァーズはスリーピースとは思えないバキバキのアンサンブルで完全に持っていかれる。恥ずかしながら近作をチェックできておらず90年代の代表曲もプレイしなかったが硬質ながら完璧なタイミングで入ってくるドラムとベースに藤井一彦の奔放なギターと歌心が合わさり大変良かった。続くバースデイが始まってもしばらく余韻が消えなかったがこちらはミディアムテンポでポップな曲中心にやってくれたので気持ちを切り替えて観る事ができた("カレンダーガール"やってくれて泣き…)。相変わらずチバの声は存在感の塊という感じだった(途中突然不調になったのは心配だった)。双方のロックバンドとしてのスタンスの違いも比較でき前日から気持ちを持ち直す事もできたので良かった。どちらのアクトでもサプライズ的に兄弟共演があり素直に盛り上がった。終演後は豊洲の人工的な灯の中を気分良く散歩しようかなと思ったが疲れていたので帰る。

 

2021.5.29〜30

酒でコンディションが悪い。秋葉原コミティアのカタログと"永遠のフィッシュマンズ"を買う。同僚と話すが自分から話題を持ち出すも話が下手すぎて意図が伝わらず、"俺が珍しく自分から話題を持ち出した"という事実だけが残るという虚しい状況となった。日曜は飲酒でまたコンディションを悪くし横たわり続ける。ウマ娘や声の大きいオタクにより競馬関係の自意識が完全にめちゃくちゃになっていたが、自分なりに馬を調べたりしつつ日本ダービーに向き合う事でちょっと解消できた感がある(30になってもこんな事ばかりしている)。休日の過ごし方で後悔する度合いが増加しており悪い兆候に思う。

声質も相まってベタつかない快活なポップスという感じで良い…"親愛なるMyメン"だけ異色ですね

2021.5.24〜28

都心へ通うイレギュラー業務が終わる。やや慣れてきたところだったので残念な感じはあるが自分のキャパで耐えきれない業務量になる前に離脱できたので良かったのかもしれないし、とりあえず鬼のように混んだ電車で通退勤する必要がなくなったのが本当に嬉しい。大学の頃の同期と昼飯に行き、30になって結婚してからサブカル趣味に対する自意識が無くなり趣味への興味が薄れたという話を聞きまあまあ引きずる。声優さんのツイートから地元のショッピングセンターが閉店する事を知りショックを受ける。

吉村昭 "羆嵐"を読む。熊害の描写よりもそれに抵抗しようとする村民や警官らの心の動き、当時の北海道の農村生活やバックグラウンドの描写に引き込まれる。同作者の尾崎放哉を描いた別作品も読んでみたい。

先週からフィッシュマンズばかり聴くようになった。これは長いので正直あまり聴いてなかった(カス)けど今さら再認識するまでもなくめちゃくちゃ良いね…