三十代の潜水生活

適当に書きます

2021.9.8

・9月に入ると同時に一気に涼しくなり、秋めいた澄んだ空気が嬉しいが体調を崩しそうで怖い。

・先月発熱した時にメンタルが破壊されたのでもう絶対外出しないぞと思っていたが結局慣れてきて小さい劇場に映画観に行きたいな〜となってきたのでまあそうだよな…と思った。

ツイッターへの心境が限界になり時間制限を設けたが結局慣れてしまい一回も止められた事がない。

・相変わらず自意識過剰や心理的なつまらない葛藤が酷い。仕事が落ち着いている分余計な事を考えがちになっている気がする。通勤電車で本を読んでいる時が(時間を潰すという明確な目的があるので)一番落ち着く。

・この歳になっても他人の顔色を伺いがちであり意見もコロコロ変えてしまうので厳しい気持ちになる。

・坂月さかな "坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル"を読んだ。

ツイッター検索でたまたま見かけたクリス・ウェアを引き合いに出したツイートと緻密な絵に惹かれて半ば衝動的に購入。イラストレーションは光の使い方や青系統が多いのに単調でない色遣いがめちゃくちゃ良かった。ストーリーは結構カジュアルな感触だった。

・髙村峰生 "接続された身体のメランコリー: 〈フェイク〉と〈喪失〉の21世紀英米文化"を読んだ。

コロナ禍以前のものも含む文学や音楽にまつわる評論集。しっくり来る感じのある論考だった。ラストに配置されたドン・デリーロの"ボディ・アーティスト"を論じる章の丁寧さや身体的な感覚を重要視する事についての記述が印象的だったが、スッと飲み込めすぎたのか後になって何かを思い出すのが難しいのでそのうち再読したい。

デニス・ジョンソン "ジーザス・サン"を読んだ。

再読。人生のスタンダードな道を外れてめちゃくちゃになっていく人達を描いた自分の好きなタイプの短編集だが、同系統のブコウスキーに比べると印象に残りにくい感じがあり、今回もそうだったので何でだろうと思っていたが訳者後書きにあるように美化等を全く含めずあくまでも普通の生活と地続きなものとして描いているからじゃないかという気がしてきた。"緊急"の緊急治療室で働く2人のアウトサイダーと"ベヴァリー・ホーム"の障害者施設にある円環状の廊下に輪廻を見出す描写が本当に良かった。

福永信 "星座と文学"を読んだ。

星座と文学

星座と文学

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エッセイや対談、美術展の感想等の雑多な文章を収めた本。ゲストとの筆談("背中に描いた文字を書き写して筆談する"ものも含む)をそのまま収めたセクションはあまりの妙な感覚ぶりに一体何を読んでるんだ…となった。全体を通して何となくとりとめのない感触が印象的。

名前しか知らず勝手に作家だと思ってたんですが良い意味で(耳馴染みのない言語だからなのか)どこか淡白さも感じるウェルメイドなポップスでかなり良かった